こんにちは、掃除機選び相談室のYUIです。
家電量販店のクリーナー売り場に4年間、関わらせていただいています。
紙パック式のコードレス掃除機を検討すると、必ずと言っていいほど候補に挙がってくるのが「日立」と「パナソニック」です。
売り場でも、紙パック式をご希望のお客様には日立・パナソニック・東芝・シャープの中からご案内することが多いのですが、なかでも比較されやすいのがこの2社です。
興味深いのは、紙パック式を希望される方の多くが、最初から「日立がいい」「パナソニックがいい」とメーカーを決めていらっしゃるわけではないということです。
紙パックを希望される方で、実際に売り場でよく聞くのは、
- ゴミを触りたくない
- サイクロン式はゴミを捨てる時にゴミが舞うのが嫌
- とにかくゴミ捨てを楽にしたい
といった理由です。
最近は、「紙パック式そのもの」はどうかな?と来店される方が増えた印象で、そこから日立にするかパナソニックにするか、他のメーカーにするかを一緒に決めていく、という流れになることがほとんどです。
この記事では、現行モデルのラインナップの違いから、使い勝手・お手入れのしやすさ、実際に売り場でどんな方にどちらをおすすめしているかまで、お伝えします。
この記事でわかること
- 日立「かるパックスティック」とパナソニックの紙パック式コードレスの、ラインナップの違い
- 自走式・充電方法など、使い勝手を分けるポイント
- 紙パックの交換目安・お手入れのしやすさの違い
- 実際の売り場での印象をふまえた、こんな人にはこっちがおすすめ
日立とパナソニックの紙パック式コードレス、ラインナップの違い
まず知っておいていただきたいのが、日立は2つのグレードから選べるのに対して、パナソニックは1機種に絞られているという違いです。
日立「かるパックスティック」は2グレードから選べる
日立の紙パック式コードレスは「かるパックスティック」というシリーズで、現行はエントリーモデルの「PKV-BK3P」と、上位モデルの「PKV-BK50P」の2機種があります。

PKV-BK3Pは、本体質量0.77kg・標準質量1.1kgという軽さが最大の売りです。
階段の上り下りや高い場所の掃除、収納からの出し入れが多い方には特に向いています。
PKV-BK3Pは、充電スタンドはありますが、充電する際は、充電の線を自分で挿す必要があります。挿し口が上から見えない位置にあるので、ご高齢の方には、少し難しく感じる方もあるかもしれません。

PKV-BK50P (https://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/pkv-bk50p/)より
一方のPKV-BK50Pは、吸引力を重視したい方向けの上位モデルです。
軽い力でヘッドがスイスイ前に進んでくれる自走機能がついていて、日立の中でも一部のモデルだけ、スタンドに立てかけるだけで充電できるという特徴もあります。
ライトもつくので、ゴミが見えやすいです。
「紙パックでそれなりの吸引力を求めるなら、PKV-BK50P」というのが、売り場での基本的なご案内です。
同じシリーズの中に「軽さで選ぶモデル」と「性能で選ぶモデル」がはっきり分かれているのは、2機種を持つ日立ならではの強みだと感じます。
パナソニックは「MC-PB61J」1本勝負
パナソニックの紙パック式コードレスは、現行モデルではMC-PB61Jが中心です。

MC-PB61Jも自走式パワーノズルを搭載していて、押す力がいらないのは日立と同じです。
ただ、正直な印象をお伝えすると、吸引力についてはもう少しパワーが欲しいと感じます。
(パナソニックさん、ぜひ、改善をお願いします!)
その代わり、デザインやカラーの統一感はパナソニックの方が優れている印象です。
本体・ヘッド・スタンドまで色味がきれいにまとまっているので、リビングに出しっぱなしにしていても生活感が出にくいのは、パナソニックの強みだと感じます。
使い勝手を分けるポイント
持ち手が真っ直ぐか、輪になっているか
実は、あまり気づかれないことが多いですが、この持ち手の形の違いで、扱いやすさが微妙に変わってきます。
今回の紙パック式はどちらも軽いタイプなので、それほど気にならないかもしれませんが、パナソニックのMC-PB61Jは、持ち手が真っ直ぐで、横から、またはしたから握るタイプです。この持ち方は、持ち上げる動きをする際に、重さを感じやすいです。
日立ならPKV-BK50P、PKV-BK3Pは、持ち手が輪になっているので、上から握るタイプ。これだと、重さも感じにくく、掃除機の扱いもしやすくなります。
充電方法の違い
充電の方式も、地味に使い勝手を左右するポイントです。
- PKV-BK50P:スタンドに立てかけるだけで充電できる
- PKV-BK3P・MC-PB61J:本体の差込口にコードを挿すタイプ
毎回コードを挿すひと手間が気になるかどうかで、選ぶモデルが変わってきます。
「掃除機を戻すだけで充電できる」というスタンド充電のラクさは、実際に使ってみると差を感じやすいポイントです。
ゴミ捨て・お手入れのしやすさ
紙パックの交換目安
日立は「抗菌3層パックフィルター GP-S120FS」(6枚入り)、パナソニックは「交換用紙パック(S型) AMC-U2」(10枚入り)を使用します。
交換目安は、パナソニック公式では「ゴミ捨ては約3か月に1回」、日立は同シリーズの公式情報で「ごみ捨ては約2か月に1回でOK」とされています。
どちらもお部屋の広さやゴミの量によって前後する目安ですが、数字だけを見るとパナソニックの方がやや長めに使える計算になります。
実際の使用感には個人差があります。「思ったよりゴミ捨ての頻度が高い・低い」と感じるかどうかは、お部屋の広さやペットの有無によってもかなり変わってくるので、目安の数字はあくまで参考程度に考えてくださいね。
なぜ「紙パック=パナソニック」のイメージがあるのか
紙パック式のコードレス掃除機というと、パナソニックの名前が真っ先に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
これは、パナソニックが国内のスティック掃除機市場で、ゴミ収集ドック搭載モデルをいち早く投入したブランドだから、というのが大きいのではないでしょうか。
ドック付きモデルと、今回比較している単体タイプは別のラインではありますが、「パナソニック=ゴミ捨てが楽」というイメージが先について、紙パック式を探す方の検索にもつながっているのだと考えられます。
日立・パナソニック 紙パック式のちょっと残念ポイント
メーカー指定価格
日立の紙パック式コードレスもパナソニックの紙パック式コードレスも、どちらも、メーカー指定価格といって、家電量販店などで値引きができない商品となっています。
そのため、どこの電気屋さんで買っても価格は同じ。
であれば、公式サイトで購入する、保証が充実している店舗や交換用の紙パックをプレゼントしてくれる店舗で購入するなど、ちょっと得のあるお店で購入されると良いと思います。
吸い口が下を向いている
実はこれは、シャープ以外の紙パック式ではみんな同じ形状なのですが、紙パックの吸い口が下向きなんです。
それがどうした?と思われるかもしれませんが、紙パックの吸い口は、弁のような蓋がついているのですが、ぴっちり閉まるものではないので、掃除を終えてスタンドに戻した際に、小さいゴミがぽろぽろっと落ちてしまうことがあります。
スタンドにゴミが落ちてるなと感じたら、吸引したゴミがぽろっと出てきている可能性があります。
スタンドに戻す際は、優しく置く、紙パックがいっぱいになってきたら要注意です。
(日立さん、パナソニックさん、ぜひ!改善をお願いします!せっかく掃除したのに残念になります!)
日立 ARおそうじ機能
日立のコードレス掃除機の一部には、掃除機にスマホを装着し、専用アプリを起動させて掃除をするスタンドがついています。
このアプリは、掃除した場所の軌跡をみながら掃除できるというものです。
スマホを掃除機に装着するという斬新な発想は面白いと思います。
せっかく掃除機自体が軽くて扱いやすいのに、なぜ重くしちゃうような機能をつけたの?と、個人的には思っています。
しかも、スマホを装着しないときも、装着するための台の部分がちょっと邪魔です。
アプリを利用しない方は、台の部分は外して使われると良いと思います。
実際の売り場でよく聞かれること・こんな人には〇〇がおすすめ
ここまでの内容を踏まえて、実際にどんな方にどちらをおすすめしているかをお伝えします。
日立がおすすめな人
とにかく軽さを重視したい方には「PKV-BK3P」
階段の掃除を手軽にしたい方、ご高齢の方などとにかく軽さを求める方は本体が軽いPKV-BK3Pが向いています。
吸引力としっかり感を重視したい方には「PKV-BK50P」
自走式でスタンド充電、吸引力もしっかりという、紙パック式の中でもバランスの良いモデルです。
予算に少し余裕があるなら、こちらをおすすめすることが多いです。
交換用紙パックは「GP-S120FS」
パナソニックがおすすめな人
インテリアとしての統一感を重視したい方には「MC-PB61J」
本体・ヘッド・スタンドまでデザインがまとまっているので、リビングに置いても生活感が出にくいのが魅力です。吸引力よりも、置いたときの見た目や使う時の質感を重視したい方に向いています。
交換用紙パックは「AMC-U2」
まとめ
日立とパナソニックの紙パック式コードレス掃除機は、どちらも「ゴミ捨てを楽にしたい」というニーズに応えてくれるモデルですが、強みの方向性は違います。
日立は「PKV-BK3P」と「PKV-BK50P」の2グレードから選べる幅の広さが強みで、パナソニックは「MC-PB61J」1本に絞られている分、デザインの統一感が強みです。
紙パック式を選ぶ理由が「ゴミを触りたくない」「ゴミ捨てを楽にしたい」ということであれば、日立・パナソニックのどちらを選んでも、その目的は十分果たせます。
あとは、軽さを取るか、デザインを取るか、スタンド充電の有無かといった、ご自身の生活スタイルに合わせて選んでいただければと思います。
それでも決められないときは、掃除機選び相談室へご相談ください
ここまで日立とパナソニックの紙パック式コードレス掃除機を比較してきましたが、実際にどちらが合うかは、お部屋の広さやゴミ捨ての頻度、デザインの好みによっても変わってきます。
私は今も売り場に立ちながら、両メーカーの実機に日々触れています。この記事だけでは書ききれない、お客様お一人おひとりの状況に合わせたご提案も可能です。
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